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歩くこと・足そして靴 清水昌一著

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    「歩くこと・足そして靴」という題名にあるように、人間の足や歩くこと、そしてそれに必要な靴について深く書かれた本です。

    著者は、父親が経営する靴の卸売会社に入社し、その後ヨーロッパの靴デザイナー達との交流を元に、女性用の靴のデザインを企画し一時はかなりの売れ行きだったようです。しかし、ファッション性だけの靴の世界に疑問を感じた著者は、ドイツ人の靴マイスターとの出会いをきっかけに健康の為の靴や、本来の機能としての靴の開発に目覚めていくというストーリーを中心に、多くの足や靴に関する知識が得られる本です。

    我々日本人は、足の大事さをなんとなく理解しつつも、あまりそこに関心を払ってこなかった気がするし、靴や歩き方に関しても、特に教えられた経験はないと思います。

    この本を読むと、なぜ足が大事なのか、靴が大事なのか、歩き方がなぜ重要なのかが良く分かります。

    女性の方が、ヒールを脱いだ時や、夏の時期に素足を出すような靴を履いているときに目にする、いわゆる外反母趾のように変形している足を見ると、なんとなくハイヒールって辛いのかなと思ってしまいます。ただ、男性の目から見ると、ヒールの高い靴を履きこなしている女性を見ると、やはり魅力的だし美しく見えてしまうのは、一方的なわがままなのかも知れません。

    しかし、合わない靴や、既製品の靴を無理に履いていると、足も変形するし健康にも良くないという事がよく分かります。

    この本の中で、対比として出てくるのがドイツの事です。ドイツでは、足や靴に関する関心が日本とは比較にならない程高く、子どもの成長期の足の状態や、それに合わせる靴などに関して親も非常に高い関心を持って教育しているようです。

    またドイツには整形外科靴マイスターなる資格があり、足や靴についての科学的な知識を持ち、靴造りや補正器具に対してのアドバイスを施しており、各人に合った最適な靴造りのシステムが出来上がっているのです。さらに、その費用に関しても保険の適用が可能ということなど、日本とはあまりにも異なる事情に驚きます。

    日本でも、少しは健康靴健康サンダルの文字が目につくようにはなってきましたが、まだまだファッション性のみで靴を選ぶ風潮は変わってないように見えます。著者は、「フット&シュー・アカデミー」を主催し、おもにドイツの足や靴に関する知識を広めていく活動をやられているようです。

    足にできたタコや靴を履いた時の痛みなど、悩みを抱えている方は、読んでみる事をお勧めします。


    目次
    プロローグ ファッションから健康へ
    第1章 ドイツ人の足 日本人の足
    第2章 歩く
    第3章 足
    第4章 靴
    第5章 日本にも靴マイスターがほしい!
    エピローグ スポーツ分野への挑戦



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