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日本のブルーオーシャン戦略 安部義彦、池上重輔著

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    「ブルー・オーシャン戦略」という名前を聞いたことがあるビジネスパーソンは多いと思いますが、これは、W・チャン・キム教授レネ・モボルニュ教授が発表した経営戦略論です。

    ブルー・オーシャン戦略は、誰も気づいていない新規需要を創造することで、競争が存在しない状況を作り出すという、従来にない新しい戦略論なのですが、残念ながら、日本企業はこのブルー・オーシャン戦略を活用できていないと著者は言います。

    その理由は、「日本では、そもそもレッド・オーシャン戦略自体が正しく理解されていない」「ブルー・オーシャン戦略のツールが正しく理解され使われていない」「原書には、日本企業のケースが少ない」の3つにあると考え、この本ではそのあたりを実践書として活用できるように書いているとの事です。

    私も原書(日本語訳)を読み、概念は理解できたのですが、じゃあどうすれば良いのかというところがあったのですが、この「日本のブルー・オーシャン戦略」は分かりやすく解説されておりすごく理解が早かったです。

    また、日本企業の事例、任天堂のWiiや、ソニーのPS3、その他多くのよく知っている日本の企業のケースを数多く取り上げているために、ケーススタディが非常に充実しています。

    ブルー・オーシャン戦略の本質は、「バリュー・イノベーション」「ティッピング・ポイント・リーダーシップ」「フェア・プロセス」の三本柱からなっているのですが、この本質の説明やそれに付随するツールに関しても詳しく紹介されています。

    とにかく、理論だけでなく、数多くの実例が紹介されているので、理解もしやすく、またその実例だけでも非常に参考になりました。

    使えるツールだと思えたのは、やはり「ERRCグリッド」でした。これは、Eliminate、Reduce、Raise、Createの頭文字をとったものですが、買い手のユーティリティと戦略価格を実現するためには、何かを取り除いたり、減らしたり、増やしたり、創造しなければならないというのです。

    私自身も商品を開発する立場にいるので、何もかも競争相手と同等以上にしなければという凝り固まった考え方があるため、非常に新鮮でした。

    またこの本の後半のほうには、このブルー・オーシャン戦略を企業の中で実践するための具体的なやり方、「ティッピング・ポイント・リーダーシップ」についても詳しく書かれており、抵抗勢力をいかに戦略的に抑え込んで実行していくかというあたりは、ブルー・オーシャン戦略の実現のためだけではなく、広い意味で企業の中での戦略実行の活動にも役立つのではないかと感じました。


    以下、目次概要です。

    ----第吃堯.屮襦次Εーシャン戦略の成功事例
    第1章 ブルー・オーシャン戦略を体現する製品-任天堂Wii

    ----第局堯.屮襦次Εーシャン戦略の概要
    第2章 新しい需要を創造することが、ブルー・オーシャン戦略の目的
    第3章 ブルー・オーシャン戦略における3つの主要素と全体像
    第4章 ブルー・オーシャン戦略の比較対象としてのレッド・オーシャン戦略
    第5章 バリュー・イノベーションとブルー・オーシャンの基本ツール
     
    ----第敬堯.屮襦次Εーシャン戦略の活用
    第6章 ブルー・オーシャン戦略のプロセス
    第7章 正しい順序で戦略を考え利益を上げる
    第8章 ブルー・オーシャン戦略の実行

    ----第孤堯,茲ある質問とその回答
    第9章 活用のためのQ&A

    2008年10月1日 第一刷発行




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